メインメニューへ戻る
 
 レンブラントとターナー作品の模写にあたって 2003年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてロンドンに滞在した折、ナショナルギャラリーでレン ブラントの油彩の自画像1点、テートブリテンでターナーの水彩画7点を模写しました。この2人 の巨匠を選んだのは、レンブラントの人間を深く見つめる目と魔術とも思えるその技術、そしてタ ーナーの自然に対する深い観察力にじかに接してみたいと思ったからです。
 
  Rembrandt :「自画像」 レンブラントは生涯多くの自画像を残しましたが、私が模写したのは画家が34歳のとき、すでに成 功を手にし、幸福な時期に描かれたものです。私は模写を進めていくうちに、それまで気づかなか った絶妙なテクニックを発見すると同時に、堂々と自信に満ちたその表情の中に言い尽くしがたい 孤独と悲しみのようなものを見出し、レンブラントの人間描写力にあらためて感動しました。
 
 
 Copy Of Rembrandt (1606-1669) Self portrait at the age of 34

  William Turner :水彩画 ターナーの風景画(水彩)7点は、いずれも後期の抽象性に向かう前のものです。どの作品においても、 自然の営みの細部までを見逃すまいとする画家の執拗な眼差しと、水彩画においても感覚に頼るの ではなく幾何学的・理論的裏づけに基づいた制作方法を感じ取ることができ、多くの示唆を与えら れました
 
       
 Lake Como  1819  Scaborough  1825 Derwentwater from friar's Crag Near Keswik 1801   St Mourice 1830
       
 Pichmond Bridge and Castle Sunrise 1799  The Castel Del'Ovo Naples 1819
 Aldborough 1826